JLPT N1 · Advanced

JLPT N1 Reading Practice (Page 3 of 5)

Real JLPT N1 reading questions from past exam papers, 10 per page. Pick the best answer, then tap Reveal answer to check. 33 reading questions across 5 pages.

From N1 · 2019.7 · 問題 9

次の (1) から (3) の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。 (2) 以下、歴史を研究する人に向けて書かれた文章である。 私たちが生きている現在でも、ちょっと過ぎれば時間的には過去となる。では、少し 前の自分の経験がどういう状態であったのだろうか、という場面を、記憶や資料をもとに 正確に再現することはできるであろうか。全体について漏れなくすることは、どうあがい ても(注1)できない。(中略)過去を生きた人たちの喜びや楽しみについても、苦労や苦しみ についても、正確にはわれわれはそのごく一面しか推察できないのだ、という限界について の謙虚な自戒が、歴史を問うにはまず必要だと私は考えている。 そのうえで、現在を生きている人間が、ある問題について関心をもって問いかけると き、はじめて歴史像を描く道への出発点ができる。そうやって問いかけがあってはじめて、 なにを史資料として利用できるであろうか、というつぎ のステップの問いへと続いてゆく。あるいは過去からの遺物に接して興味をそそら れ、そこから歴史への扉が開かれる、という場合もあるかもしれない。いずれにしても、 そうした問いがあって、ある文字表象(注2)や物体が史料ないし資料としての価値を帯び るのである。 そうした手続きを踏むことによって、われわれは、歴史像の構築へと歩みだす。描か れる歴史像は、過去の実態そのものではない。タイムマシーンは残念ながらないのである から、そこには、歴史を問う者によって再構築された過去の一面についての像があるのみ である。そこにあるのは、現在を生きる者によってなされた解釈の結果としての歴史像で ある。したがって、歴史像の再解釈ということは、つねにありうることといわなければな らない。 (注1)どうあがいても:ここでは、どんなに頑張っても (注2)文字表象:文字で書いてあるもの

  1. 1筆者によると、歴史を研究する人はまずどうすべきか。

    1. 1 過去は一部しか把握できないと自覚しなければならない。
    2. 2 過去の一面ではなく、全体を再現しようとしなければならない。
    3. 3 過去を生きた人たちの気持ちは理解できないと自覚しなければならない。
    4. 4 記憶や資料をもとに、過去を正確に再現しようとしなければならない。
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    Correct answer: 1 過去は一部しか把握できないと自覚しなければならない。

  2. 2そうした手続きを踏むとはどうすることか。

    1. 1 文字表象や物体の分析をして、問題を解決する。
    2. 2 価値のある史資料に多く接して、新たな問題を見つける。
    3. 3 人々が関心をもつ問題を理解し、それに応じた史資料を探す。
    4. 4 興味を抱いた問題について問いかけ、文字表象や物体を見る。
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    Correct answer: 4 興味を抱いた問題について問いかけ、文字表象や物体を見る。

  3. 3歴史像について、筆者の考えに合うのはどれか。

    1. 1 再構築を繰り返すことで明らかになる。
    2. 2 現在を生きる者による解釈が実態に最も近い。
    3. 3 様々な解釈によって実態に近づくことができる。
    4. 4 異なる解釈によって再構築される可能性がある。
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    Correct answer: 4 異なる解釈によって再構築される可能性がある。

From N1 · 2019.7 · 問題 9

次の (1) から (3) の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。 (3) 近代的な社会革命は、ひとがたまたまどのような社会の場所に生まれ落ちたかという偶然によってそのひとの人生のほとんどが決まってしまうような生き方というものを否定し、家柄とか階層とか性とか民族とかの出自によって差別されない社会を構築することをめざしてきた。言ってみれば、出自をめぐる偶然的条件を度外視して、みなが社会の同じスタートラインにつく、そして学校という場所で、生きるのに最低限必要な基礎的な知識と技能を学ぶ、そのうえで、その後のこの社会において個人として何をなしとげるかでそのひとの価値と人生のかたちが決まってくるという、そういう社会をめざした。理念として言えば、出自の偶然な条件に左右されることなく、ひとには何にでもなれる、そういう自由な世界をめざしたのである。そういうなかで、子どもの受援、婦人の政治参加、もろもろの(注)差別の撤廃などの政策に取り組んできた。 けれども、何にでもなれるということは、あらかじめ何も決まっていないということ、決定的なものはないということである。裏を返して言えば、何にでもなれるというのは、自分がしたいことが見えないかぎり、何にもなれないということでもある。そのような意味で、自分がここにいることに理由が必要に なった時代、自分が存在することの意味を自分で見いださなければならない時代にわたしたちは生きている。ひとびとが自分が「やりたい」ことをみずからに問わざるをえないのも、そうした時代のなかにあるからである。 (注)もろもろの:いろいろな

  1. 4近代的きんだいてき社会しゃかい革命かくめいはどのような社会しゃかいをめざしたか。

    1. 1 個人こじん出自しゅつじちがいがない社会しゃかい
    2. 2 けた教育きょういくによって人生じんせいまる社会しゃかい
    3. 3 だれでも平等びょうどう生活せいかつおくれる社会しゃかい
    4. 4 だれにでも可能性かのうせい平等びょうどうあたえられる社会しゃかい
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    Correct answer: 4 だれにでも可能性かのうせい平等びょうどうあたえられる社会しゃかい

  2. 5自分じぶんが「やりたい」ことをみずからにかかわらざるをえないのは、なぜか。

    1. 1 ひとにめられたことのなかには自分じぶんの「やりたい」ことがないから
    2. 2 自分じぶんが「やりたい」ことでなければ、実現じつげんしても意味いみがないから
    3. 3 自分じぶん存在そんざい価値かち自分じぶんあきらかにしなければならないから
    4. 4 自分じぶん存在そんざい価値かち自分じぶんができることのなかからさがすしかないから
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    Correct answer: 3 自分じぶん存在そんざい価値かち自分じぶんあきらかにしなければならないから